かくかくしかじか

主にITやクラウドに関して学んだことを、アウトプットします。

キーペアの扱いは慎重にー物理の方

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鍵の取り扱いは大事

re:Invent 2019で事件は起きた

先週アメリカはラスベガスで開催されるAWSのグローバルカンファレンス-re:Invent 2019に参加をしました。およそ一週間ほどの海外出張に参加ということで、少し大きめのスーツケースが必要になり、スーツケース・メーカーさんのやっているレンタルサービスを利用しました。

そこで鍵の取り扱いで大きなヘマをやってしまい、現地に到着したら、スーツケースが開かないという大きなトラブルに陥りました。一週間分の着替えやPCや現地でのミーティング資料などがすべて、開かないスーツケースに閉じ込められてしまいました。海外旅行で初めて大きなピンチを迎えることになりました。

今回はこの開かないスーツケース事件について、今後の戒めのためにもブログに残しておきます。

今回利用したスーツケース・レンタルサービス

僕が今回利用したのは、エースさんのスーツケース・レンタルサービスです。

store.aceservice.jp

僕は今回3回目の利用で、前回・前々回と同様に、10泊までのMサイズで14日間の利用ということで下記のプランで手配をしました。

プロテカ フラクティ Mサイズ 14日間 0455414(Mサイズ 14日間プラン): PROTECA/プロテカ|エーススーツケースレンタル

14日間利用して、7,700円というお手頃なプライシング。

事件発覚前

成田空港で最後の荷物の出し入れを終えて、荷物を預ける前にスーツケースに付いていたTSAロックの鍵を架け、鍵の方は財布にしまって、預入荷物のカウンターで荷物を預けました。

無事にラスベガスに到着して、ひとまずホテルにチェックイン。荷物はそのまんま部屋のベッドの脇に置いて、re:Inventのイベント受付を先に済ませてしまおうと、部屋を後にしました。(まだこの時にはこの後起こることを知らない)

イベントのレジストを終えて、一通り会場の確認をし、一緒に行った同じ会社の人と食事に行きました。中華を食べて、これから一週間楽しみだなーという話を呑気にしてました。

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中華は海外では万能

そして衝撃の事実を知る

部屋に戻って着替えを取り出そうと思い、スーツケースを開けようと思いましたが、鍵がありません。財布の中に入れていたはずが、跡形もありません。この瞬間、全身がざわざわし、「ヤバい、まさか鍵を落としたか?」と狼狽し、荷物をすべて開けて、どこかに鍵が入っていないか、必死に探しました。

しかし、すべての持ち物の中を3周くらい探したものの、鍵は見つかりませんでした。しかも、痛恨だったのは、鍵は2個あったのに、僕は2個のカギを一緒に束ねて持っていた為に、2本同時に失くしてしまったのでした。2本ある意味が全くありません。そのために2本あるのはわかってはいましたが、僕はその様な事態が自分の身に降りかかるまで事の重大さに全く気付いていませんでした。全身を切り裂く様な痛烈な後悔が駆け巡りました。

暫定対処

ひとまず以下のアクションをしました。

  • 今回はJTBさんのツアーだったので、JTBさんの方に連絡しました
    • JTBさんに何かしてもらう様な話じゃないのは百も承知
    • でもこれまでの参加者とかで何か類似のケースがあったら、どうしたら良いかを知りたいと伝えました
    • JTBさんからは、鍵屋さんを呼ぶか、ホテルの方に依頼すれば解決できるかも知れない
    • ただ、開けることができなかったら、鍵を壊すという選択肢しかないと思う
    • また、その場合は別途有償になる

どうしていいのか途方にくれていた僕にとって、救いの様な有益な情報でした。ひとまず今日はもう時間も遅いので、明日鍵屋さんかホテルの方に連絡して、やってくれそうだったら、また電話を頂けるということになりました。ありがたや。

今夜は着替えもなく、歯ブラシすらないので、ひとまず近くのドラッグストアで入手可能なものだけを買って、暫定の処置としました。

スーツケースを開けろ

翌日、ホテルの人が来てくれて、恰幅の良いニコニコしたおじさんが、スーツケースを見てくれました。

「これは開けることはできないから、鍵を壊すしかないね。チャックの持ち手の部分を工具で切断する様にすれば、チャックの開閉はできると思うよ。」。

ニコニコしたおじさんは7つ道具の入ったカバンから特大のニッパーの様な工具を取り出して、バチン、バチンと音を立てて、チャックの持ち手の部分を切断し、スーツケースは無事に開けられる様になりました。

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もとのTSA鍵

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ばっさり切った後

これで何とかスーツケースを開けて、着替えを取り出すことも、PCを取り出すこともできる様になりました。この時の安堵感を僕は決して忘れないだろうと思います。おじさん、ありがとう。JTBさん、ありがとう。

後日譚

さて、レンタルのスーツケースを力づくで壊してしまったわけなので、弁償もしくは、こわれたこのスーツケースを買い取りというのが世の道理というものではないでしょうか。

今回の事象のポイントを整理するとこうなります。

  1. スーツケースには紛失対策として鍵が2本用意されていた
  2. 僕は2本の鍵を別々に管理することを怠って、2本一緒に扱っていた
  3. 僕は利用者個人の過失として、鍵を落としてしまった
  4. スーツケースを開けるために、チャックの持ち手の部分を僕の意思で切断した
  5. レンタル品としては、このまま別の利用者が使うのは困難

保険などで保障を受ける場合には、一般的に「急激」かつ「偶然」の「外来の要因」による携行品の故障などが要件となるものと思いますが、完全に利用者の過失なので盗まれた等の「外来」の理由ではないですね。

弁償を覚悟してエース・レンタルの方に連絡したところ、壊した実際の様を見てから決めたいので、とりあえずスーツケースは送り返してくださいとのことでした。

後日スーツケースが届いてから再度連絡を頂いたところ、持ち手の部分だけ交換すればよいので、スーツケースを弁償してもらう必要は無いということでした。ただ、鍵を作り直す分の代金として、1,100円×2本だけ追加で発生しますとのことでした。

わずか2,200円の追加で済ませることができて、本当に、エース・レンタルさんには感謝の言葉しかありません。

まとめ

  • 鍵の取り扱いは慎重に行うべきでした
  • 鍵が2本あるのは、紛失の対策なので、別々に扱うべきです
  • そもそもTSAで鍵がかかっていると鍵を壊されてしまうということもあり得るので、スーツケースは鍵をかけないのでも良いのかも知れません。
  • JTBさん、ホテルのおじさん、エース・レンタルさんにはお世話になりました。また来年も利用機会がありましたら、是非よろしくお願いします。