かくかくしかじか

主にITやクラウドに関して学んだことを、アウトプットします。

JAWS DAYS 2024 で久々のオフラインの熱量を感じてきた

なんの話かと言うと

  • AWSのユーザーコミュニティJAWSUGが主催する、コミュニティイベントJAWS DAYS 2024の参加レポート
  • AWSのユーザーコミュニティ主催で、全国から1,000名規模の参加者が東京池袋のサンシャインシティに集結した
  • 5年ぶりのリアルイベントはオフラインの熱量を存分に感じられるすごい体験だった

イベント概要

JAWS DAYS 2024

JAWS DAYS 2024 公式サイト

イベント概要(公式サイトから)

JAWS DAYSは主催JAWS-UG、後援アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社で行われるJAWS-UG最大のイベントです。
全国のJAWS-UGメンバーが中心となってイベントの企画、準備を行い、最新技術からビジネス、ライフスタイルなどAWSに関わる幅広いテーマでセッションが予定されています。

AWS初心者から上級者までのエンジニア、経営者や人事、マーケティング、エンタープライズからスタートアップ、中小企業など職種や業態・会社規模を問わず、たくさんの方に参加いただけるイベントです。

(中略)

JAWS DAYS 2024 は、東京では5年ぶりに、1つの会場に集まって行うリアルイベントとなります。リアルなイベントでは「ビジネスとテクノロジー」「地方と都市」「学生と社会人」など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が同じ空間を共有します。この空間の中で、異なる価値観の人たちが、自分たちのコミュニティを飛び越えて偶然に出会う場を提供することで、新しい可能性を探っていきたいと考えています。

正しくAWSユーザーの、AWSユーザーによるコミュニティのお祭りといった感じで、地方と首都圏、エンジニアと他職種、学生と社会人など多様なバックグラウンドの人が、 AWSという共通項を持って交差する様な、リアルイベントになっていて。全国から1000人規模の参加者が集まった。

会場(Venue)

会場は池袋サンシャインシティ展示ホール。大規模なIT系の展示会なども開催される展示ホールでコミュニティ主催のイベントが開催されるのもすごいこと。

会場はサンシャインシティ展示ホール

サンシャインシティ公式サイト

会場アクセス
上記公式サイトより

イベントレポート

2024年3月2日 AM08:30

池袋駅東口を出て会場に向かう。サンシャイン通りを歩いていると、JAWS DAYSのペナントがあちこちに!。否が応でも気持ちが上がってきます。

サンシャイン通りJAWSのペナントだらけ

キーノート(基調講演)

Jeff Barrのキーノート

イベント全体のキーノートには、AWSのチーフ・エバンジェリストAWSニュースブログを長年書き続けているJeff Barrさんが来日。 AWSにおけるコミュニティの価値と、日本のAWSコミュニティが世界でも類を見ない成功例として捉えられていること、JAWSとの関わりの歴史などを話された。

Jeff BarrのAWSブログのリンク

日本で最初のAWSのユーザー会は参加者が全部で30人くらいで、まだまだクラウド黎明期の頃。Jeffはこの日本で最初のJAWSUGの勉強会でもLTをしたのだという。

セッション

キーノートが終わると、会場のトラックがそれぞれA/B/C/D/Eの5つに分かれて、分科会セッションが行われる。 ここではユーザーからの発表やスポンサーからの発表などがあるが、雰囲気はどれも和気あいあいとしていて、硬めの話題からユーモラスな内容まで様々。

全国規模で1,000名規模のイベントになっても、セッションの雰囲気などは通常のJAWSの勉強会と変わらず、みんなで好きなものを語る、経験を共有し合うという感じ。 ユーザー同士の視点で本音を語り合ったり、未経験からチャレンジした話だったり、AWS人材育成や技術ブログを頑張っている話など、AWSに関わっていれば誰もが共感できる話が多い。久しぶりに知り合いに再会して、同窓会みたいな雰囲気になっている人たちもたくさん目にする。

その中で、今回は「次世代への種を蒔こう〜学生と社会人との交差点として、JAWS-UGができること〜」というセッションが印象的だった。

JAWS DAYS 2024公式からセッション詳細ページ

このセッションでは、「学生が参加しやすいコミュニティを実現するにはどうすればよいのか」をテーマとして、学生と社会人との本気トークを聞くことができるパネルディスカッションを行います。

パネラーとしてJAWS-UGでご活躍されている社会人の方と、JAWS-UGをはじめとした技術コミュニティに参加しておられる学生の方をお呼びし、テーマに沿ったお題をもとに、新世代への種を蒔くための知見を得られるトークを展開できればと思います。

パネルディスカッションの様子

技術コミュニティで何をやっているかをわかりやすく伝えるには?

  • 技術コミュニティで何をやっているのか外からはわかりにくい
  • 学生からすると、そもそも大人の技術コミュニティ勉強会への参加は怖い印象がある
  • 学生が参加したから怒られるみたいなことはないだろうけど、「カンファレンス」とか「勉強会」と聞くと、学会発表みたいな固い感じのイベント?というイメージ
  • 参加してみたら、年齢やバックグラウンド関係なく、みんな楽しそうに好きなものについてわいわいやっていて驚いた
  • 大人の人たちは久しぶりに知り合いに会えて、みんな同窓会みたいになってたけど、そういう雰囲気だとは外からはわからなかった

筆者自身は技術コミュニティ初参加は2014年くらいで、どんなところなのかわからなかったが、 AWSという共通項があるから「なんとかなるだろう」と思って参加した経験が蘇ってきた。 確かにどんな雰囲気なのかは参加してみるまでは全然わからなかった。筆者はいい歳をしたオトナだから今さら怖がったりはしないけど、 コミュニティに参加している人が、技術のことを楽しそうに勉強したり語ったりしていて、いい意味で遊ぶように学ぶ、遊ぶように仕事する人たちがこんなにたくさんいるんだということが大きな発見だった思い出がある。

オトナたちは「勉強会」という言葉を隠れ蓑に使って、楽しいことをみんなでやりながらも「いやいやこれは至って真面目な勉強会ですよ」と予防線を張っている様な文脈がある。 でもこの文脈を共有していない人から見ると、「学会発表みたいなことやってるの?マサカリ投げられる?」みたいなことを想起してしまうのは、すごくわかります。

技術コミュニティに女子学生の参加を促すには?

  • 技術コミュニティの参加者・登壇者は圧倒的に男性が多い
  • 女子学生の参加が少ないのは、単純に他に女性が少ないからというものある
  • 女性で技術コミュニティで活躍している人の様なロールモデルがいてくれると障壁が下がる
  • だからと言って、女性の参加者を優遇してくれとは思わないし、今参加にハードルを感じている人が心地よく参加できる様になってくると良い
  • 実は「女性」以外でも技術コミュニティへの参加のハードルが高いと感じる層は他にもいて、参加しにくい要因を手当てできれば女性以外で参加をためらう層にも門戸が開く可能性がある

ここはすごく重要なことを言っている。「男性」・「女性」という軸だけでなく、多様なバックグラウンドを持つ人が、初めての参加者として心地よく参加できる様になったらいいなとワタシも思う。年代とか、経験とか、職種とか、スキルとか、関係なく初めての人もベテランの人も、みんなが心地よく参加できると良いと思う。

懇親会

イベントの最後は懇親会。会場で軽食と飲み物が出て立食パーティが行われた。

最後は懇親会、乾杯の準備やいいか?

17:30-17:50 | 【沼口さんからの】乾杯 & AWS Samurai発表
17:50-17:55 | 【運営裏話】ダイアモンド・プラチナサポータ瞬殺したよ、こんなCfXきたよ
17:55-18:10 | 【満員御礼!】個人スポンサー・ボランティアスタッフどうしてなった?なって良かった?
18:10-18:15 | 【広島だよ】JAWS FESTA 2024 in Hiroshima告知
18:15-18:50 | 【JAWS DAYS 2024 限定品もあるよ】賞品紹介 & 抽選会
19:20-19:30 | 【実行委員長からの】記念写真 & 締めのコトバ

参加してみて

JAWS DAYSは今回2019年以来5年ぶりのリアル開催となったが、やはりリアルのイベントは熱量が高い。 AWSに関わるいろんな人が、初めて〇〇をやってみたとか、これからこんなことに挑戦したいとか、こんなことを実現したという熱い話をする中で、 その熱量がどんどん伝播して、共鳴しあって、会場がすごい熱気になっている。ああ、この感じ忘れていたな、ユーザーコミュニティってこうだよなと再認識した。

ワタシにとっての人生のターニングポイントもそういえばJAWS DAYSだったなと思い出した。 2014年頃からJAWSの勉強会にちらほら参加を初めて、初めて参加したJAWS DAYSが2015。 ここでワタシは当時、本田技研の多田 歩美さんの『ド・エンタープライズな情シスとクラウドと私』というセッションで 「情シスの人は狭い社内の世界から、もっと外の世界に出ようぜ!」、「越境せよ、盛大にはみ出して行け!」という熱い激励をもらい、脳天をカチ割られた思いがした。

コミュニティを通して、たくさん刺激をもらったり、圧倒的に視野が広がったり、こんな世界があるのかと教えてもらったり、自分の「心の師匠」を見つけたり。 人と人とのリアルな交流には単に情報が得られる以上の「熱に打たれる」様な眩しい瞬間が待っている。

運営の皆様、登壇者の皆様、スポンサー企業の皆様、ボランティアスタッフの皆様に感謝を申し上げたい。

まだコミュニティ参加したこと無いよって人も、「AWSという共通項があればなんとかなるだろう」と思って一度足を運んでみて欲しい。 またコミュニティで会いましょう。